相続をした空き家(実家)を売る時期について
皆様、こんにちは。
相続勉強会講師の村上です。
更新が遅くなってしまい、楽しみにして下さっている方には申し訳ございません。
今月は次のコラムも用意しておりますので、また次回もご覧頂ければ嬉しく思います。
今回のタイトルは
「相続をした空き家(実家)を売る時期について」です。
たくさんのお客様のご相談をお受けしておりますが
この点で悩んでおられる方も非常に多い印象ですが、いかがでしょうか?
やはり、ご自身が生まれ育った実家を「いざ売る」となると
なかなか踏み切れない方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
また、「遺品の整理がなかなかできなくて・・・」
という事で踏み出せない方もいらっしゃいます。
まず、大前提ですが、このコラムでは「空き家はすぐに売るのがいい」
という事をおすすめするものではありません。
その点はくれぐれも誤解の無いようにお願い致します。
実家が空き家になっている場合には、
やはり「将来的に使うのか、それとも使わないのか」を明確にすることをおすすめします。
ここでよくあるパターンが、「お兄さんが住むだろう」とか
「県外の孫に住まわせようと思っている」など、本人の意向は関係なく、
他の人の「願望」で意思決定が進む場合がありますが
はたして当人は本当にそう思っているのか?がポイントです。
私の経験では、「そんなことは夢にも思っていない」
というパターンがほとんどですので、そのようなお考えの場合は
必ず当人の意思を確認するようにしましょう。
当人が「いずれ住む」という事であれば
きちんと維持管理をしていつでも住めるような
状態にしておいてあげるのがいいと思います。
また、場合によっては
「使う予定はないが、この土地は代々受け継いでいるので手放さない」
という事もあるかもしれません。
それはそれで明確な理由ですので、きちんと維持管理しておくのが良いと思います。
放置しておくと、近隣の方にご迷惑をかける場合があるはあるので注意が必要です。
一方、「使わないなぁ・・・」という場合には
きっぱり売却してしまった方が良いと思います。
なぜならば、放置すればするほど
不動産は荒れていくし管理も大変になっていくからです。
最初は月に1度は掃除に行っていた方も
そのうち3か月に1度になり、半年に1度になり
最終的には年に1度になる・・・というのはよくあるケースです。
そのくらい、空き家の管理というのは大変なものなのです。
また、空き家を売却する場合には、税金の特例を受けられるケースがあります。
特例を受ける事ができれば、本来支払うべき税金を免除され
それによって手元に残る金額が全然異なってきます。
しかしながら、この特例を受ける為には
「いつまでに売却しなければならない」という時期が決まっています。
先日、売却のお手伝いをさせて頂いたお客様は
相続を受けた実家をなかなか売る事ができず
結果5年経過してから売却をされましたが
支払った税金は約400万円ほどでした。
その方も、あと2年くらい早く動き出していたら
その税金は払わなくてよかったのです。
売却をする場合には、使えるものは使った方が得になるので
損しない為にも「使わない」となっているのであれば
早めに売却したほうがいいと思います。
大切な実家を空き家のままで放置しない為にも
「使う」のか、「使わない」のか
しっかり話し合って早めに結論を出しましょう。
以上、本日のコラムでした。
4月26日(土)に、「終活勉強会」を開催させて頂きます。
「終活」をテーマにした勉強会は初めてですが 盛りだくさんの内容になっております。
お気軽にご参加ください✨
(4/12で募集人数が満席となりましたので、キャンセル待ち予約となります。たくさんのご予約ありがとうございます)
今回もお読み頂き、ありがとうございました。
お気軽にご来店&ご相談くださいね!
コラム記載:村上